君をつかまえる
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中西は忍の両手を押さえつけ、マウントポジションをとった。 拘束された腕を解こうにも突然のことで上手く力が入らない。 「な、何を」 耳元で囁かれて身をよじる。 中西とはさっき初めて会ったばかりだ。 教師に呼ばれている、というのはこの状況からまずないだろう。 中西は口元に笑みを浮かべそっと忍の輪郭をなぞった。 首筋を伝い、胸から下肢へと滑らせ、制服の上からくるりと撫ぜる。 「・・ッ」 制服を剥ぐ手は手馴れていて、忍は気づくと素肌を外気にさらしていた。 何なんだ一体―― 中西は忍の下着をずらし、直接それを握った。 手馴れた愛撫にだんだんと熱が集中してくる。 硬度を持ち始めたそれを忍にわざと見せ付けるように口に含んだ。 「ん・・・っく・・・っ」 温室に淫靡な水音が響く。 押し殺したように喘ぐ忍の手は、拘束を解かれ中西の頭を抱えていた。 緩急をつけて扱かれ、舌を尖らせて先端を抉る。 時折見上げるようにしてその様を見せつけた。 何がどうなっているのかわからないまま、忍は今目の前にある快感だけを 追い求める。 「いい顔してきたね・・そろそろいいかな?」 中西はズボンを脱ぎ、片手で忍を扱きながら自分の後孔をほぐす。 にちにちと音を立ててかき回す中西を忍は呆然と見上げていた。 そっと忍の猛りを後孔に宛がい何度か浅く抜き差しを繰り返した後、 一気に腰を沈めた。 中西の中は温かくしっとりと吸い付いてくるようだった。 呼吸とともに絡み付いてくるそれに眩暈を起こしそうになる。 忍を見下ろしながら中西は腰を揺する。 「イキたい?いいよ」
ぎゅっと締め付けられて、中西の中へと熱を迸らせた。 中西は追い討ちをかけるように中を収縮させ、残滓を搾り取る。 ずるりと萎えたものを抜き、体を起こした。 ズボンを履き、身支度を整えた中西は、何事もなかったかのように 平然としていた。 それまで放心状態だった忍は視線で促され、急いで制服を身につける。 「いい夢は見れた?心から歓迎するよ。ようこそ六花学園へ」 中西は思い出したように睨み付けてくる忍に笑みを返し、温室を後にした。 |